自分のからだ、パートナーとの関係性、セックス、性感染症、HPV/子宮頸がん、妊娠、ジェンダー、セクシュアリティ、日本のSRHRに関する現状など、SRHRに関するテーマの中で、特に10-20代の若者に必要な情報を幅広く盛り込んだ一冊です。
セルフチェックを通じて自分と向き合ったり、体調や気分をカレンダーに記録したり、パートナーと話し合うきっかけに使うなど、書き込みながら自分のこと、人間関係のこと、そしてからだについて考え、SRHRの知識に触れられるようになっています。
このSRHR NOTEは、2016年のI LADY.プロジェクト発足時に制作された「I LADY. NOTE」をリニューアルしたもので、今回、SRHR NOTEの制作にあたり、産婦人科医の稲葉可奈子先生と泌尿器科医の小堀善友先生が監修したほか、I LADY.ピア・アクティビストをはじめとした多くの若者にSRHRに関する悩みや知りたい情報をヒアリングしました。これまでの活動で培った知識と経験を元に、より若者のニーズに合った情報の提供が可能となりました。
SRHR NOTEを通じて、日本全国の若者がライフスキルを身につけ、自分たちの健康と権利について選択できるようになることを目指しています。
近年、日本ではジェンダー不平等や包括的性教育の不足など人権について考える機会が少ないことが問題視されています。そんな中、ようやく不同意性交等罪などが盛り込まれた刑法に改正されるなど、SRHRの重要性がより一層認識されるようになりました。しかし、日本は依然として全ての人がSRHRを享受できているとは言えない状況が続いています。
15-29歳の日本の若者(5800人)を対象とした「性と恋愛 意識調査2023 (https://ilady.world/survey/)」では、性的同意について「絶対に大事だと思う」若者は9割を超えた一方で、「性的同意を得ているつもりだが、本当に得られているか自信がない 」と男性の約2人に1人、女性の約3人に1人が回答しました。「具体的に性的同意とはどういうものか、正直わかっていない」の回答も4割を超えており、性的同意の重要性はわかっていながらも内容の理解や具体的な行動にはつながっていない現状が明らかとなりました。
また、性に関する情報源は、若者の半数以上がネットやSNSと回答しています。情報の溢れる社会で、自分の求める正確な情報を選び取ることは、若者に限らずとても難しいことです。
このような背景から、一人ひとりが一度立ち止まって、自分のSRHRと向き合う機会を提供し、自分の人生を自分で決めて行動する後押しをしたいと考え、この【SRHR NOTE】を制作しました。
からだ
ふたりの関係性
セックス
性感染症/HPV・子宮頸がん
妊娠
ジェンダー/セクシュアリティ
世界と日本のSRHR
I LADY.とは?
・Self Check
取り組みながら学べるワークには✏︎マークがついています。
もちろん1人でも、学校で、グループで、みんなでやることもできます。
大切なパートナーと、言葉で言わなくても指差ししながら、お互いの意思を確認できるページも。
・My Health Diary
普段の予定やその日の気分や体調も書き込めるダイアリー。
自分のからだのことを知るのにも役立ちます。
・シンプルでわかりやすく、親しみやすいイラスト
・Love, Act, Decide Yourself「自分を大切にし、自分から行動し、自分で決める」=I LADY.に生きるための自分自身のアクションを考えるページ
I LADY.は、SRHR NOTEを通じて、日本全国の若者がSRHRに関する正確で包括的な情報を知り、自分たちの健康と権利について選択できるようになることを目指しています。
購入はこちらから
https://www.joicfp.or.jp/jpn/charityshop/
SRHR NOTEを実際に手に取って、知っていただくためのイベントを開催します。
監修者によるSRHRに関する最近のトピックや、企画・執筆者による製作秘話なども予定しています。
日時:2024年2月7日(水)19時-20時50分予定
※18時40分開場
※20時半以降はネットワーキング時間となります
場所:イベントスペース – 372_Spacemarket-Lounge 東京都渋谷区神宮前6-25-14
登壇者:監修者 産婦人科医 稲葉可奈子先生、泌尿器科医 小堀善友先生
企画・執筆者 ジョイセフI LADY. 青山紗都子、櫻井彩乃
現地にご来場いただいた方にはSRHR NOTEを1冊プレゼントいたします。