I LADY. REPORT REPORT 世界避妊デーイベントレポート

世界避妊デーイベントレポート

2020.10.08

9月26日は世界避妊デーでした。
そこで緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト「#緊急避妊薬を薬局で」 とI LADY.のオンラインイベント「今どうなってるの?緊急避妊薬」がオンラインZoomで開催されました。

緊急避妊薬は、世界では多くの国で薬局で入手できるにもかかわらず、日本では対面、もしくはオンライン受診による処方箋が必要で、価格も6000円~2万円前後と高額のため、女性にとってアクセスしやすい環境とは言えません。

避妊は、女性にとって人権の問題です。なぜ日本国内ではこうした避妊へのアクセスがなかなか進まないのか。海外の事例なども取り上げながら、「#緊急避妊薬を薬局で」市民プロジェクトとして立ち上げ展開している3人のI LADY.アクティビストを迎えてイベントを開催しました。産婦人科医の遠見才希子さん、#なんでないのプロジェクト代表の福田和子さん、NPO法人ピルコン理事長の染矢明日香さんが登壇し、ジョイセフの小野美智代がファシリテーターを務めて進められました。

 

100名を超す参加者からは、多くの「緊急避妊薬のモヤモヤ」が集まりました。

 

参加者の声

イベント後にも、参加者の皆さんからさまざまな感想や意見が続々と届きました。

  • 女性の権利としての避妊薬の役割について学ぶことができました。そして、日本の遅れを痛感しました。
  • 若い世代の方々が着実に動いておられる。感銘しました。道徳ではなく、人権思想にもとづく包括的な性教育を日本の義務教育に導入する日が来てほしい。希望を頂きました!
  • 改めて、緊急避妊薬を薬局で手に入れることのできない日本はおかしいし、入手できるようにしなければならないと強く思いました。
  • 緊急避妊薬の存在をそもそも知らなかったので、知ってよかったです。また、私も含めて、必要な人が必要な時に、緊急避妊薬を手に入れることができるよう、今後も署名活動にサインするなどして声をあげなければならないと思いました。
  • 若い人たちや、困っている人が、薬が安心・安全に買えるようになる事を願っています。変な輸入品の怪しいものに手を出さないように、薬局で買える事が大事と思います。 小さい頃から、男女問わず、自分の身体や生き方の選択肢がある事を学んで行けることを願っています。
  • このイベントを通して改めて、ジョイセフは、どのような状況下にあっても、すべての女性が、安心・安全に避妊にアクセスできる社会の実現を目指して、これからもまずは「日本も含めた世界の現状を知る」機会を生み出す活動を続けていきたいと強く思います。

緊急避妊薬とは
緊急避妊薬は、避妊が不十分だった性交渉から72時間以内に飲むことで、主に排卵を抑える、遅らせるホルモン薬です。性交渉から早く飲むほど効果が高く、緊急避妊薬の妊娠阻止率は85%ほどといわれています。
参考:https://d4p.world/news/6911/

 

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