ILADY

She Decides.(https://www.shedecides.com/)は2017年1月、米国の共和党(トランプ大統領)政権が再導入したメキシコシティ政策(通称「グローバル・ギャグ・ルール」)をきっかけに始まった世界的なムーブメントです。この政策は、米国際開発庁(USAID)が中絶や家族計画などの支援を行う団体に対し、一切の資金援助は行わないというもので、避妊手段やサービスの提供が難しくなるなど、女性たちの健康に大きな影響を与えています。
こうした中、She Decidesはマニフェストに賛同するあらゆる個人と組織を歓迎し、すべての少女と女性たちが自分のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)について自由に選択し決断できる世界を作るために手を携えて発言し、行動しています。
オランダ、カナダ、欧州連合など各国政府、UNICEF、UNFPAなど国連機関、国際家族計画連盟(IPPF)などのNGOが、She Decides.の理念に賛同し、その活動を支援しています。ジョイセフもまた、国際家族計画連盟(IPPF)東京連絡事務所として、この活動の一員です。
She Decides. は2019年、1994年にカイロで開催され、人口問題を一人ひとりの人権問題として位置付けた国際人口開発会議(ICPD)の25周年を記念し、世界中から集まった25歳の若者25人を若手活動家のリーダー「25×25」に選んで、SRHRに関するメッセージの発信や国際会議への参加などを通して活動することを後押ししました。2020年が北京女性会議から25周年であることを受けて、新たに25×25となる若手リーダーを選定。日本人として唯一I LADY.アクティビストの福田和子さんが選ばれました。

福田和子さんは、スウェーデン留学中に日本では学ぶ機会のなかったSRHRに関する知識や、ユースクリニックなど若者のニーズに応える医療保健サービスに出会ったことがきっかけで、「日本にはなぜこうした情報や避妊手段の多様性がないのか」と「#なんでないのプロジェクト」を立ち上げ、日本でも女性たちが自分の心と体を自分で守るための情報や選択肢が得られる社会を実現するために活動してきました。福田さんはジョイセフのI LADY.アクティビストでもあり、2019年11月に開かれた国際会議、ICPD25(ナイロビサミット)には、国際家族計画連盟(IPPF)のユースアクティビストとして参加しています。これらの実績が認められ、日本のみならず世界でSRHRを推進する若者世代のリーダーの役割を担うことになりました。

ジョイセフは福田さんを2019年にカナダで開催された国際会議Women Deliverに派遣をはじめ、これまでも福田さんの活動を支援するとともに、国内でSRHRの認知を高めるためさまざまな取組みをしてきました。これからも、全ての人が自分の意思で自分の体について選択できる社会の実現に向けて、世界の最先端に立つことになった若者リーダーの福田さんとともに活動していきたいと思います。

Beijing25x25 福田和子さん紹介ページ

福田和子さんからのメッセージ

このたび、She Decides.という世界的ムーブメントより、北京会議から25周年を記念して、性と生殖に関する健康/権利(SRHR)のため行動する、北京会議が開催された1995年生まれの世界のアクティビスト25人のひとりに選ばれました。
医療に関しては世界でも優等生と思われがちな日本ですが、SRHRに関してShe Decides.(彼女が決める)な状況が整っているかと言えば、決してそうではありません。包括的性教育の欠落により、思いがけず妊娠してしまう女性や、妊娠したいと思った頃には時すでに遅く苦しい思いをする女性が数多くいます。女性主体の避妊具(薬)の普及は5%にも満たず、多くの場合、避妊の主導権は今も男性の手に握られたままです。そして女性が、自分の体、選択肢を知り、自分の人生に主導権を持つことを拒む文化は、アジア全体に今も色濃く見られます。
女性の権利は人権であるとうたった北京女性会議から25年、日本の代表、アジアの代表、若者の代表として、すべての少女と女性たちが性と生殖に関する健康/権利について自分で決められる世界のために、この1年、精一杯努めさせていただきます。