ILADY

日時:2019年8月29日(木)15:30〜17:30
場所:独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)研修棟2階 201
主催:I LADY. (国際協力NGOジョイセフ)
 (2019年男女共同参加推進フォーラムイベントとして)

I LADY.は8月29日、国立女性教育会館(NWEC)で開催された「男女共同参加推進フォーラム」の中でワークショップを実施しました。今回のワークショップでは「自分らしさ」を軸にした包括的な性教育の重要性を参加者の方々に伝えることが目的でした。
以下の2名のピア・アクティビストが登壇し、参加者と共にセッションを行いました。
・伊藤千紘:会社員
・小林洋菜:大学3年生

会場は国立女性教育会館(NWEC)研修棟。国の行政の男女共同参画担当の職員、議員、ジェンダー活動家など20名ほどの参加がありました。

はじめにジョイセフのスタッフから2016年にI LADY.を始めたきっかけについての話があり、その後、I LADY.に込められている意味について話しました。セッションの前半は事前に配付した「I LADY.ノート」を使って「自分らしさワーク」と「人生ラインワーク」の2つを行いました。「自分らしさワーク」では自分のよいところを自分で考えてノートに書き込んでいき、その後グループ内で共有しました。
「人生ラインワーク」では自分の人生の浮き沈みを曲線で表現し、どのような時に大きな決断をし、またどん底の時にどのように立ち直ったのかを振り返りました。「人生ラインワーク」を通してどん底にいたとしてもその後必ず立ち直ることができることを客観的に認識してもらうことが狙いでした。

次に途上国の現状についてのデータと事例を挙げていきました。例えば途上国では1日に安全でない中絶がどれくらい行われていて、何人の妊産婦が亡くなっているのか。1人の妊婦が亡くなる原因は、多産や女性の低い地位、医療機関へのアクセス等、様々な原因が複雑に絡み合っています。途上国に対して「選択肢がない、かわいそうだ」と日本にいる私たちは目を向けがちですが、それでは日本は選択肢がある国なのか、それを享受できているのか、と視野が広がっていきました。後半では「性と生殖に関する健康と権利(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:SRHR)」の日本の現状について考えていきます。

SRHRをめぐる選択肢について、ワークショップ形式で気軽に体感できる、「i SELECT SHOP」も体験しました。

避妊や性感染症、DV(家庭内暴力)や中絶など、SRHRにまつわる現代日本の問題を紹介し、よりよい選択のための知識を身につけることの重要性を話し合いました。

「I LADY.」な考え方を身につけることは、日々の生活に具体的にどのような変化をもたらすでしょうか。
I LADY.を知ったことによる自身の変化について、ピア・アクティビストの2人は、次のように話しました。「こうした考えは、女性として/人間として自分を尊重して生きる、自己肯定の基盤になることです。今後の人生の中でも、生涯大切なものになると思います(伊藤)」
「I LADY.のセッションを受けて『自分を大切にすることは重要だ』と頭では理解していても、なかなか実践するのは難しいです。私はI LADY.のピア・アクティビストですが、『自分を大切にできているか?』と訊かれると、私もまだまだ闘っている途中です。I LADY.を通じて若い世代や自分を愛せない・大切にできていないと感じている方々と共に『自分と相手を愛するとは』について考え、実践できる勇気を持てるようになれればよいと思います。(小林)」と語り、I LADY.を通じてより豊かに生きるヒントを得ているようでした。

現在ジョイセフ I LADY.では、 こうしたセッションなどを通じて全国の若者にプロジェクトを広める活動を進めています。
ピア・アクティビストとして、または性教育の実施者として、共に活動してくださる方のご参加をお待ちしております。

文・伊藤千紘、小林洋菜