ILADY

開催日時:2018年9月1日(土) 10:00~12:00
開催場所:独立行政法人国立女性教育会館(NWEC) 茶室「響書院」
主催:I LADY.(国際協力NGOジョイセフ)
(平成30年度 男女共同参画推進フォーラムイベントとして)

I LADY.では9月1日、国立女性教育会館(NWEC)で開催された「男女共同参画推進フォーラム」の中でワークショップを実施しました。今回のテーマは「自分らしく生きるということ」。例えば、恋愛、結婚、妊娠、出産等といったライフイベントのいくつかの場面において、私たちは本当に自分の意志に向き合って選択をしているか、自分らしく生きられているか。セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)の視点から、こうしたテーマについて考えました。

以下の3名のピア・アクティビストが登壇し、参加者とともにセッションを行いました。
・伊藤千紘:会社員
・福井里佳:松下政経塾3年/Support for Women’s Happiness事務局長
・水谷 萌:看護学生2年

会場は国立女性教育会館(NWEC)内の茶室「響書院」。ゆったりと落ち着いた雰囲気の畳敷きのお部屋でした。前日は雷雨でしたので天候が心配でしたが、朝には気持ちのいい晴れ模様に。緑したたるロケーションもとても素敵です。

セッションの導入として、福井のファシリテーションにより「自分らしさ=長所を考える」ワークショップ、次いで「人生ライン」のワークショップを行いました。
2つのワークショップを通じて、参加者は自分の好きなところを見つめ直し、人生の中で起きる様々な出来事を乗り越えてきた自分の経験に改めて向き合います。「人生ライン」のワークショップには、「人生の中でどんなに辛い出来事が起きたとしても必ず立ち直れるし、どこからでも自分らしい生き方を選んでいくことができる」という、I LADY.のメッセージが込められています。それぞれ考えたことを参加者同士でシェアすることで、会場のムードも徐々に和やかになっていきました。

自分らしい人生を自分で決めるために、I LADY.が重要と考えるセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)の考え方を説明したあと、そのような選択肢のない国や地域の現状をデータとともに紹介しました。ウガンダでの看護実習の経験のある水谷は、現地で目の当たりにした医療現場の様子をレポート。開発途上国での医療のリアルな実態に、驚きの声が漏れるシーンもありました。

途上国の実態に触れたあと、テーマは日本におけるSRHRの状況に移ります。
ここで参加者は「i SELECT SHOP」のワークショップを体験。セレクトショップのように飾り付けられたブースには、SRHRにまつわる問いを記したボードと、さまざまな回答の選択肢を記したカードが設置されています。参加者は「問いかけに対する自分の答え」に近いカードを選んでいきます。「選択肢を知り、自分に必要なものを検討し選び取る」というSRHRにおいて重要なプロセスを、ショッピング感覚のワークショップで体感してもらいます。

参加者はそれぞれの選択肢をシェアしつつ、「あの生理用品、使ってみたい!」「そんな避妊方法があるんだ!」など、会話に花を咲かせていました。「ショップ風のディスプレイが可愛く、写真を撮りたくなる」「小・中学生くらいから、こうしたカジュアルな形で性の話題に触れられたらいい」といった声も上がりました。

その後、DVや避妊、中絶、性感染症、性教育といったトピックを挙げ、国内におけるSRHRの諸課題を解説。自らが異性との関係で悩んだ経験を伝えた伊藤は、「これらの問題は決して他人事ではない。若い世代に正しい知識を広めていかなければ」と語りました。

セッションのまとめとして、ピア・アクティビスト3人は「I LADY.を知って学んだこと、変わったこと」を語り、自分たち自身にとってのI LADY.の意味を共有しました。「ピア・アクティビストとして学んだり話したりすることで、自分自身を大切にできているかを振り返るきっかけになり、より自分らしく生きられるようになっている(水谷)」「性の問題は一人ぼっちで悩みがちだけれど、同じような困難を感じている人は必ずいる。人とつながることで、苦しみにも立ち向かっていくことができる(伊藤)」「日本の女性たちは自己肯定感が低すぎるように見えるのが気がかり。もっと気が強くあっていいし、自分の思うままに生きていい(福井)」と、実感のこもったメッセージを発しました。

最後に「今日からはじめるI LADY.」のワークショップを行いました。I LADY.が掲げるLove, Act, Decide Yourself. を自ら実践し自分らしく生きていくために、今日から何をするか、どのように行動するか。参加者それぞれの「I LADY.行動宣言!」を作成し、プログラムは終了となりました。

性差別や性暴力、女性のエンパワーメントといった課題に、日ごろから関心の高い方々が集まってくださった今回のワークショップ。終了後も、活発な意見交換や交流が行われていました。
I LADY.は今後、こうした取り組みを全国で行い、I LADY.の考え方をより多くの人に届けられるよう活動を広めていきたいと考えています。

文・伊藤千紘 (I LADY.ピア・アクティビスト)