ILADY

8日の国際女性デー記念イベントとして、2018年3月10日、ガールスカウト日本連盟による「1日限定カフェ、“Add your voice café”」が開催され、I LADY.は、企画・運営に協力をしました。会場は、ジョイセフ・スポットでもある新宿区市ヶ谷のLowp Kitchenです。“トークショーの他、日常生活の中にもあちこちに存在する“女だから男だからこうあるべきといった、性別の固定観念”に気付き、その“固定観念からすべての人が解放されて、ひとりひとりが自分らしく、わたしらしく生きられる社会”を考え、行動を起こすきっかけとなるような5つのワークショップが実施されました。そのうちのひとつが、I LADY.のi SELECT SHOPでした。

トークショーでは、ILADY.アクティビストの3人、NPO法人ピルコン代表の染矢明日香さん、株式会社AMF代表取締役社長の椎木里佳さん、Torch for girls代表の櫻井彩乃さんがそれぞれゲストとして登壇しました。

染矢さんは、自身の経験を通して、より多くの人に“性”のことを自分ごととして考えるきっかけを提供するためにNPO法人ピルコンを立ち上げました。しかし、仕事を辞めてまで未知の事業に賭けることへの怖さを抱える中で、1年間という期限で「失敗する範囲」を決め、補助金を活用して事業を開始したというお話は、これから活動を始めたいと考える参加者にとって、大きな希望を与えたと思います。

15歳で起業した椎木さんは、その若さという強みを前面に出してJCJK「女子中高生」調査隊等の事業を展開している一方、男性が多い経営者の中で対等に接してもらえない大変さもあったそうです。その中で、嫌なことは嫌だと自分の想いをはっきりと伝えていくことや、対等に向き合ってもらえるレベルまで上げていこうと努力しているというお話からは、「人の矢面に立って行動することが私の使命だ」と言い切る椎木さんの覚悟がひしひしと伝わってきました。「今の若い人はみんないい子すぎる。自分の人生なんだから、悪い子になってでもちゃんと自分で決めていかないと。」

大学の卒業式の後、駆けつけてくれた櫻井さんは、高校時代、同級生の男子から言われた「女の子だから可愛くして大人しくしていればいい」という一言に“ジェンダー”を意識するようになったと言います。アフリカの女性が夢を語れる時代になったのに、日本ではまだ“女の子”の箱の中にいる女性がいる現状。3.11の震災時にも女性への性的暴力が多発しているにも関わらず、その現状を把握しようともしていない役人にも出会いました。仲間を見つけることに苦労しながらも、活動を応援してくれる現地の人、被害にあっている方の応援を糧に彼女は頑張ってきました。しかし、最前線で声を上げて女性の権利を主張してきた人たちが高齢化してきている現状で、自分ごととして捉え活動できる、若い人たちの声が必要であると訴えていたのが強く印象に残りました。

また、ワークショップの一つに、男性誌、女性誌を比較するコーナーがありました。女性誌には、“甘さ”、“美”という言葉が、男性誌には“男らしさ”を強調するような言葉が多く使われていることなど様々な発見があり、「女性だからスイーツが好き」等のメディアが作り上げるイメージの中に生きている私たちの存在を考えるきっかけとなりました。加えて、I LADY.のブースでは、「生理用品は何を使ってる?」、「避妊するための手段は誰が用意するべき?」など、普段はなかなか話す機会のないテーマについて、自分の価値観や知識を再確認するはずみとなりました。最後には、このイベントを通じて考えた、「やめるべきこと」と「始めること」を花びら型の紙に書いて真ん中に設置された桜の木に飾り、みんなの想いで満開の花を咲かせました。

今回のイベントを通じて、何気なく生活していた日常にも多くの課題があり、自分の意見をもって発信し行動していくことの大切さを学びました。この学びをここで終わらせるのではなく、次の一歩につなげていきたいと思います。  

文・藤井春菜(ジョイセフインターン)