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最近ではバリバリと働く女性も増え、キャリアや結婚など、そのライフプランニングは多様化しています。そこで選択肢のひとつになるのが、妊娠するか・しないかという問題。今は予定がなくても、どんな選択をするとしても、自分がいつまで妊娠できるかどうか知っておけたら――。そこでひとつの目安となるのが「卵子」。実は見た目の若さや体力と「卵子」のコンディションは別物です。年齢が若いほど卵子の「質」がいいのは事実ですが、妊娠するためにもうひとつ重要になるのが卵子の「量」。このコラムでは特に卵子の「量」についてご紹介します。

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1回の月経で、卵子が1000個減る!?

そこで問題です。女性の人生の中で、いちばん卵子が多い時期はいつだと思いますか?答えは、思春期を迎える10代半ばでも、女性の身体が成熟する20代でもありません。実は、女性は胎児としてお母さんのおなかの中にいるときに、一生分の「卵子のもと」をつくってしまいます。つまり、胎児のころが卵子の数の最高値!この世に生まれるときには約200万個の卵子のもとを持っているといわれています。しかしその後、卵子の数は決して増えることはなく、減り続けていきます。思春期のときには約10~30万個くらいに減り、さらに月経が始まると毎月の排卵のたびに減っていくことになります。排卵のときに卵巣から排出される卵子は1個ですが、減るのは「毎月1個」ではありません。実はこの1回の排卵に向けて卵子が育つ過程で、約1000個もの卵子が消失・吸収されるそう。つまり、1ヶ月に約1000個の卵子が減っていくのです。

25歳と40歳が同じ場合も。個人差の大きい卵子の数。

毎月、月経のたびに約1000個も減っていく卵子。つまり年齢を重ねるほど数が減っていきますが、卵子の数は年齢だけでは決まりません。胎児のときに200万個ほどある卵子の数が、思春期を迎えるころには10~30万個まで減ってしまうとご説明しましたが、この10~30万という数の差が大きいことにも注目。つまり卵子の数は人によってバラつきが大きく、年齢だけで決まるものではありません。妊娠可能年齢に差が出るのは、そもそも卵子の量に個人差が大きいことも要因のひとつ。調査データとして、25歳女性と40歳女性の卵子の残り数が同じくらいであるケースもあるのです。

卵子の残り数がわかる!AMH検査とは?

年齢だけじゃわからないなら、自分の卵子の残り数は一体どれくらいなの?そう思ったときに確かめる方法があります。それが「AMH検査」と呼ばれるもの。AMHとは「アンチミューラリアンホルモン」という、発育過程にある卵胞(卵子のもと)から分泌されるホルモンのこと。卵巣内に保存されている卵子のもとの中から、排卵に向けていくつかの卵子のもとが目覚めて発育するのですが、その過程で放出されるがこのAMH。つまり、卵巣に残された卵子の数が多いとAMH値が高くなり、少ないと低くなると考えられています。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)とは

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このAMHの値を調べられるのがAMH検査。AMHの値、つまり卵巣に残された卵子の在庫の目安を、簡単な血液検査で調べることができます。最近ではAMH検査を受けられる婦人科も増えており、保険診療ではありませんが大体3000~15000円程度で検査できます。およそ1週間前後で結果が出て、自分のAMH値から卵子の在庫、つまり「卵巣予備能」を推測することができるわけです。

AMH値=妊娠率ではない。自分に合ったライフプランニングを。

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卵子の数は毎月減っていきますが、決して増えることはありません。なので、自分の卵子の在庫を知るのは少し怖い気も…。でも、妊娠に大事なのは卵子の「質」と「量」。たくさん卵子があっても、質が良くなければ妊娠が難しかったり、受精卵が染色体異常となる可能性もあります。また「数値が低い=妊娠の可能性が低い」ということではありません。あくまでも「妊娠可能期間が限られている」ということ。つまり、たった1個でも、質のいい卵子と精子が出会えれば、妊娠は可能ということです。
 
自分の卵子の数は、自分の年齢の平均値より多いのか、少ないのか。大体何歳ころまで排卵できる可能性があるのか。多くても少なくてもそれは人それぞれで、将来の選択も個人の自由です。あくまでも自分のライフプランニングを考える上での目安のひとつとして、そして自分を知るきっかけのひとつとして、AMH検査を活用してみるのもアリかもしれません。